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【京都情報】ぬかづけ教室に参加しました

先日、某老舗漬物屋で開催されている
『ぬかづけ教室』に参加しました。

参加する前は「漬物を製造・販売している漬物屋さんが
家庭で漬物を作る技術を伝えるメリット」って
一体なんだろう?とちょっと疑問に感じていました。

ところが、当日参加してみると、
参加者も主催者も得する納得ポイントがたくさんあり、
これからの小売業がお客様とどう向き合っていくか、
非常に考えさせられる一日になりました。

今日はその中から2つの納得ポイントをお伝え致します。

納得ポイント一つ目は、
この教室を開催されている目的でした。

「かつては日本のほとんどの家庭でぬかづけが
漬けられていたが、今はとっても少なくなってきた。
漬物屋には日本の文化を守り伝える使命がある」

こんな思いで教室をスタートされ、10年以上もの
長きにわたって継続されているというお話でした。

社会的役割を意識して企業活動を行うこと、
それを形で行動して伝えることで、消費者の心に伝わり、
企業のファンを増やす効果があるということが非常に
よくわかる事例だと感じました。

二つ目の納得ポイントは、
お客様との直接対話でファンを増やす取り組みです。

この教室、たった2000円の参加費で1時間の講義の後、
漬物樽に入った2キロの糠床と4種類の漬けた野菜、
簡単なテキスト資料を持ち帰ることができます。

ところがそれだけではなく、
ぬか床を自宅で育てるにあたってわからないことがでてきたら、
いつでも電話で質問ができるお問い合わせサービス付きだったのです。

「どんな些細なことでもいいのでお電話くださいね。」
単にこの教室のアフターフォローとは思えない
サービスのご案内でした。

教室では、教室卒業生のお客様とのお電話での
楽しいやり取りがたくさん紹介されました。

10年前の受講生から、
「今でも続けていますよ」という報告があったお話、
持ちかえり後、3日でダメにしてしまった方のエピソード、
旅行や入院で1ヶ月以上糠床をお休みしたいときどうすればいいか、
などなど。
糠床自体のレシピも、お客様の声を聞く中で、
家庭で維持管理がしやすいように改善もしていったそうです。

たった1時間の教室の後からはじまったお店とお客様との
つながりエピソードに、これからの自分とこのお店との
つながりをも予感させるような気がして、
なんだかワクワクしたのです。

10年の長きに渡って、電話というツールで、
お客様とのコミュニケーションを紡ぎ、繋がり、
ファンを増やしてこられたことが感じられました。

「個」から「個」への情報伝達手段が主流となり行くこの時代。
不特定多数を相手にしている小売店であっても、
お客様との1対1の対話が非常に大切だという事だと思います。

10年も前から、おいしい漬物を作ることだけではなく、
お客様との対話を大切にされてきた企業の姿を感じ、
とっても勉強になった一日でした。

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